韓国語で本を読む

韓国語で本を読む

韓国小説や韓国語学習書籍を紹介するブログです。

「副作用あります!? 人生おたすけ処方本」(三宅香帆)『坂の上の雲』は読んでないけど、よきおばさんになりたいと思う。

 

 

 

三宅香帆さんの「副作用あります!? 人生おたすけ処方本」という書評本から、心に残ったフレーズや思ったことを書いていきます。

 

長くなったので分けました。前回はこちら↓

 

handoku.hatenadiary.com

 

◆「おじさん・おばさん的迷惑」について

 

司馬遼太郎の『坂の上の雲』に対する三宅さんの書評から一部引用してみました。

 

若い人と自分の間には「立場の差」があり、その差を通して若い人は接してるんだ、って理解するとか、そのうえで若い人にちゃんと自分の立場でできることを還元するとか、そういうことって、大切だなぁ・・・・・・と思うのだ。私は。というか、そんな大人でありたいな、と思う。『坂の上の雲』を読むと。

よきおじさん・おばさんになりたいもんである。ほんとにね。

 

これ、まさに私がよく会社の先輩に愚痴っていたことなんです。

 

勤続年数をやたらひけらかすおじさんっていませんか?

そういう人ほど今の新しいシステムや、フローにまったくついていけていなかったりする。

 

私のいた会社の場合、10年近く前に名称変更された社内システムのことを、いつまでも昔の名称で呼ぶおじさんがいたんですよ笑

 

そんなシステム名を聞いたことがない若い社員は、なんのことか分からず戸惑う。すると怒られるんです。

 

あるとき、そのおじさんがあまりにも社内フローを無視した行動ばかり取るので、本気の喧嘩になってしまったんです。

そのとき言われたのが、「勤続●年の自分に対して失礼だろう」というようなことでした。実際にはもっときつい言い方でしたが。

 

呆れて思わず笑ってしまいました。

 

まあこれは珍しいケースだと思いますが、わりと良く目にして、ずっと気になってたことがあるんです。

 

それが「おじさん・おばさんほどメモを取らない」説

 

「最近の新入社員はメモを取らない」と教育担当の人が愚痴る、みたいな場面よくありますよね。

 

でも私的には、おじさんの方がメモ取らんくない?と声を大にして言いたい。

 

「この新しいシステム教えてくれへん?」と言われる度に自分の仕事を置いて丁寧に教えるのに、数日後にはまた同じことを聞きにくるおじさん・・・。

Excel分からんから手書きの方が早い」と言って、いつまでも手書きで見積もりを書いて、こっちに打たせるおじさん・・・。

 

挙句の果てに「これ前にも教えましたけど」と言うと「歳取ると覚えられへんねん〜」と笑う。

 

覚えられないならなぜメモを取らない?

 

もちろん、そんなおじさんたちも、先輩としての知識や経験で後輩をフォローする、という場面の方が圧倒的に多いと思います。

 

でも、だからと言ってこんな簡単なことで後輩の時間を奪ってもいいのか?

 

答えは否である・・・。

 

 

いくらなあなあな関係が許される社風といっても、お仕事ですから。

うちのおかんが何度教えてもスマホの使い方が分からんと言ってくるのとは訳が違うんです。

 

そんなことを先輩に愚痴る度に「こいつ心狭いな〜」という顔をされながら、私も三宅さん同様、よきおじさん・おばさんになりたいと思ってしまうんです。

 

 

 

↓『現実入門 ほんとにみんなこんなことを?』(穂村弘)編はこちら

handoku.hatenadiary.com