韓国語で本を読む

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韓国小説や韓国語学習書籍を紹介するブログです。

「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」(三宅香帆)読後、あなたの読書体験が変わる一冊

 

はじめましてな作家さんの本を読むとき、内容の好み以上に文章が自分に合うかどうかが気になってしまいます。

 

私はあまり癖のない、国語の教科書に乗りそうなお手本のような文章が好みです。

 

漢字とひらがなの割合もちょうど良い感じの文章が好きで、漢字が多すぎるとつい目が滑ってしまいます。

 

だからなんでしょうか。必然的に男性よりも女性の書く文章を好む傾向にあります。

 

 

今回は「この作家の描く物語が好き」ではなく、「この作家の文章の癖が好き」。

そんなことを考えさせてくれる本の紹介です。

 

 

 

 

『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(三宅香帆)

 

そうです。またまた三宅香帆さんの本です。

 

↓その他の三宅香帆さんの本の感想はこちら

 

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色んな視点から書評本を書かれていた三宅香帆さんですが、今回は書評ではなく、三宅香帆さんが今まで読んできたあらゆる文章の中から、文章の癖や表現方法、構成について紹介・解説する本です。

 

本書で紹介されるのは本にとどまらず、芸能人のブログやドラマのセリフ、スピーチなど、多岐にわたります。

改めて、「文芸オタク」を自称する三宅香帆さんの守備範囲の広さを思い知らされました。

 

そして、ふだん何気なく触れている言葉の中には、書いた人の癖や趣味趣向が多分に含まれているんだなと感じました。

 

同じことを表現している文章でも、書く人が違えばその表現方法はまったく異なるものになり、受け取る側の印象もまた違ってくる。

 

文章を書かない、いわゆる読む専の人にもぜひ読んでほしい本です。

これを読むと、今まで何度も読んだことのある文章も、きっとこれまでとは違った目線で楽しめますよ。

 

 

そういえば、一つの段落の文字数が少なめで改行が多い文章が好きなのは、スレイヤーズ世代だからなのかな、なんて思いました。

 

神坂一先生のテンポ、大好きです。